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月桃とは沖縄の山野に群生するショウガ科の芳香植物です。 |
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月桃の種類沖縄に分布する月桃には2種類あります。台湾まで範囲を広げると多くの種類の月桃が分布しています。月桃の近隣種のクマタケランなどを含めると多種類のAlpinia属(月桃属ともいいます。)が南西諸島に分布しています。 |
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月桃沖縄本島に分布する月桃です。一般的に月桃というとこの月桃のことです。台湾から石垣島、宮古島、沖縄本島、奄美大島、北限が鹿児島県佐多岬といわれています。
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大輪月桃沖縄県では大東諸島に分布しています。沖縄本島から東へ300km以上東に離れた離島です。父島、母島、伊豆八丈島に分布しています。
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烏来月桃(ウライゲットウ)台湾北部に分布すり月桃です。花が上向きに咲きます。製油はほとんど取れません。
この月桃はタイリン月桃とも言われています。錯誤を避けるためウライ月桃(烏来月桃)とこのサイトでは記すことにします。 植物学者船越英伸氏によると、ウライ月桃と月桃の交配種がタイリン月桃です。船越氏は混乱を避けるためにタイリン月桃にハナソウカという一般名を命名しました。 |
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月桃の花と月桃の種子大きな房状の花が咲きます。花びらが散ると根元(子房)が膨らみ赤い実が熟します。その中に黒い小さな種子が詰まっています。 |
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月桃の花芽先端が赤紫色の芽は新芽ではなく花芽です。 |
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花芽が開花花芽の鞘上のカバーが外れると中から房状の花が出てきます。(写真手前)鞘が取れると房状の花が出てきます。(写真背後) |
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月桃の花の内側花の中をのぞき込むと黄色と赤のマーブル模様になっています。花の奥には甘い蜜があり、昆虫が集まってきます。マーブル模様は昆虫をひきつける役割も担っています。白く平たいものが雄しべの葯(やく)です。先端の球状の部分が雌しべの柱頭です。一般の植物と比べると「つくり」は独特です。 黄色と赤のマーブル模様の部分は花びらではなくて3本の雄しべがくっついて変化したものです。月桃の花の美しさのシンボルです。温かみを感じさせます。 |
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月桃の花の外側花の外側はパールを連想するような白です。更に先端がピンク色になっています。最初は一粒の粒状です。ピンク色の先端が開いて内側からもう一粒白く先端がピンク色の粒が出てきます。 後から出てきた部分が花弁です。そして黄色い部分は雄しべが変化したものです。最初の白い粒は月桃の花の葯(やく)です。「葯」ではなく「ガク」と書かれている書物もあります。ただ、ガクはさらに根元の部分にある小さなものだと伺ったことがあります。詳細は専門書にお任せすることにします。 一粒目の花の形や白とピンクの色調は桃を連想させます。また房状の花の形が三日月の様にも見えます。 これが語源になって「月桃」になったという説があります。美しくきれいなイメージのルーツを示す説ですが、残念ながらこれは近年作られたストーリーのようです。誰が言い始めたのかは今となってはわかりません。 月桃(ゲットウ)は台湾語の「ゲータオ」に月桃と当て字したのが語源です。これは台湾の言葉で中国大陸の言葉ではありません。大陸では「艶山姜(えんざんきょう)」とい割れています。 |
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花から種子へ無事受粉が済んだ花は花びらが枯れるとその付け根が膨らんできます。右の写真では枯れた花びらの付け根が淡い緑色になってふくらんでいます。この中には種子が詰まっています。この段階では熟しておらず、緑色の果皮を剥がすと白い種子が出てきます。 |
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赤く熟した月桃の実秋口になると月桃の実は緑から赤に変化します。ここまで来ると中の主旨は黒くなっています。赤い月桃の実は生け花にも活用されることがあります。月桃の花は花が開花したときと実が赤く熟したときの2回楽しむことができます。 |
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茶色く完熟した月桃の実秋が深まると月桃の実は赤から茶色に変化します。果皮が裂けて黒い種子がはじけ飛びそうに見えます。茶色い果皮は料理に使う地域もあるようです。ローレルのようにシチューなど煮物に入れてあく抜きに活用する事例を利いたことがあります。 月桃の種子は煎じて飲用すると健胃整腸効果があると薬草の本に紹介されています。飲みやすくブレンドした月桃茶も商品化されています。 |
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トピックス月桃月桃の活用例やその他のトピックスをまとめました。 |
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月桃の葉で餅を包んだ餅菓子「ムーチー」子供時代を沖縄で過ごした人ならば必ずと言っていいほど食べたことのある御菓子です。月桃jの葉で餅を包む蒸して作ります。旧暦の12月8日には子供の年齢分のムーチーを軒に吊るし健康を祈り厄除けとする行事があります。ムーチーにまつわる沖縄の民話があり、旧暦12月8日に行事が行われる由来にもなっている物語です。 |
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のー饅頭那覇三大饅頭の一つに数えられている御菓子です。月桃の葉で饅頭を包み蒸して作ります。白い饅頭に朱色で「の」と書かれているのでのー饅頭といわれています。お店の所在地が首里儀保町なので「ギボ饅頭」とも言われています。100年以上の歴史のあるお店です。 |
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天妃前饅頭(テンピヌメー饅頭)那覇三大饅頭の一つです。月桃の葉で饅頭を包み蒸して作ります。甘さ控えめの上品な味がします。那覇の下町に天妃様があり、門前で複数のお店が饅頭を打っていました。天妃宮が引っ越してしまい、お店もなくなってしまったのですが、この味を復活させたお店があるのです。那覇市泉崎にある「ぺーちん屋」です。 |
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山城饅頭(やまぐすく饅頭)那覇三大饅頭の一つです。月桃の葉で饅頭を包み蒸して作ります。少し強めの甘さが高校生の人気の的です。売り切れると日が暮れる前でも閉店してしまう事でも有名です。 |
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月桃蕎麦那覇伊久茂地の手打ちそばのお店 美濃作の月桃そば。名物メニューです。業歴50年の老舗です。 |
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月桃茶月桃の種子を煎じて飲用すると健胃整腸効果があると薬草の文献に書かれています。月桃の葉を焙煎して茶にすると清々しい香気のお茶を作れます。種子ベースの月桃茶や葉ベースの月桃茶などいろいろなタイプの月桃茶があります。 |
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沖縄市のくらっしくホテル クラウンホテルの月桃アイスクリーム |
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ネオナチュラル 月桃水とヘチマ水を配合したコスメのライン |
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琉泊 月桃精油と蒸留水を配合したコスメのライン |
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ラ クッチーナ 月桃とクチャの石けん |
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